読書のすすめ【少女漫画編】②
相変わらず、方向性が定まらないブログですみません。
インテリアの話や、服装の話、クラシックの話やゲームアプリの話まで
話したいことはたくさんあるのですが、そんなんに興味ある人います?
特にクラシック音楽とか、もしかしなくとも誰も興味ないんじゃ…と思い、
悩んでおります。
女子寮がどんなところか、とかだったら一部の人に需要がありそうだな…
「少女漫画のすすめ」第二弾!
あらすじ
高校生の一条真白は時々、校内でふと違和感を抱くことがあった。つい先日まではいたはずの生徒たちがいつの間にか消えているような気がする、けれど消えたのが誰なのか思い出すことができない、という妙な感覚だった。ある日、真白は白衣を着た見知らぬ女性に、地下の保健室まで付いて来るように言われる。保健室は別の場所にあったはず、ましてや学校には地下なんてなかったはず、そう不審に思いながらも付いていくと、そこには確かに保健室があり、ベッドが数床並んでいた。その女性は「学校を卒業するために、ここで特別授業を受けてもらう」と言う。
-Wikiより抜粋。
【この作品の魅力】
設定勝ち。
それに尽きます。
まず、主人公の真白の設定自体が面白い。
「上半身は男、下半身は女」という、少女漫画にしてはかなり攻めた設定。
他の登場人物の設定もかなりキテます。
近親相姦っぽい感情を持つ人や、虐待や性的暴行を受けた女の子。
それに加え、主人公が男か女かはっきりしない為、女の子から好かれたり、
男の子から好かれたり。いろいろ大変です。
卒業するために、保健室での「特別授業」を毎週受ける。この辺の描写も面白い。
詳しく言うとネタバレになるけど、
巧みな心理描写で読ませる側を退屈させない。
「特別授業とは何か」
「卒業とは何を指すのか」
「黒い鎧は一体何者なのか」
「黒い月とは何か」
謎が謎を呼び、読者は
「なんだこれ一体どういうことなんだ」
と思いながら読み進めることになると思います。
でも、心配はいりません。
伏線はきちんと回収され、ラストには
全ての謎が解き明かされます。
物語の結末に向かってどんどん謎が明かされ
収束していく、
そのカタルシスがすごく気持ちいいです。
【印象的な言葉の数々】
「ごめんなさい先生、私はどうしても自分を好きになることができませんでした」
「姉ちゃんに守られて ずっとずっと-… 死んだほうがマシだ」
「なりたい自分にはなれた?」
「あたしが本当に心底復讐を誓うのなら自分を傷つけてすべてものに打ち勝ちたいと願うのなら今幸せになるしかない」
「せめて真白くんは助けよう。真白くんだけでも卒業させよう」
ちなみに、私が一番好きな言葉はこれです。
「何もかも移り変わってしまう。
幸せも不幸せも、形をとどめることはできない。
あたしが本当に、心底復讐を誓うのなら、
自分を傷つけた全てのものに打ち勝ちたいと願うのなら、
今、幸せになるしかない。
全てを足元に踏み敷いて、そこから立ち去って、幸せになるしかないんだ。」
【絵柄の美麗さ】
とにかく絵がきれい。
繊細な絵で、小物や背景、表情等丁寧に描写されています。
サラサラの長い髪。ドレスにリボン。フリルに花。
なのに物語は残酷で、そのギャップが不思議な世界観を作り出しています。
【総評】
とにかく読むべき!
ストーリーや絵柄、伏線の回収など全てにおいて完成された物語です。
以前紹介した「フルーツバスケット」同様、
それぞれの登場人物は悩みを抱えています。
「卒業」という大きな目標はありますが、結局のところこの物語は
「自分との戦い」がテーマなのかな、と思います。
正直、「フルーツバスケット」と比べるとシビアで現実的な描写が多く、
読むのが辛い時もあります。
ただ、そこもこの作品の魅力です。
「少女漫画」ということで読まないのはもったいないので
ぜひ一度読んでみて下さいね。
インテリアの話や、服装の話、クラシックの話やゲームアプリの話まで
話したいことはたくさんあるのですが、そんなんに興味ある人います?
特にクラシック音楽とか、もしかしなくとも誰も興味ないんじゃ…と思い、
悩んでおります。
女子寮がどんなところか、とかだったら一部の人に需要がありそうだな…
「少女漫画のすすめ」第二弾!
放課後保健室 (1) (プリンセスコミックス) (2004/12/22) 水城 せとな 商品詳細を見る |
あらすじ
高校生の一条真白は時々、校内でふと違和感を抱くことがあった。つい先日まではいたはずの生徒たちがいつの間にか消えているような気がする、けれど消えたのが誰なのか思い出すことができない、という妙な感覚だった。ある日、真白は白衣を着た見知らぬ女性に、地下の保健室まで付いて来るように言われる。保健室は別の場所にあったはず、ましてや学校には地下なんてなかったはず、そう不審に思いながらも付いていくと、そこには確かに保健室があり、ベッドが数床並んでいた。その女性は「学校を卒業するために、ここで特別授業を受けてもらう」と言う。
-Wikiより抜粋。
【この作品の魅力】
設定勝ち。
それに尽きます。
まず、主人公の真白の設定自体が面白い。
「上半身は男、下半身は女」という、少女漫画にしてはかなり攻めた設定。
他の登場人物の設定もかなりキテます。
近親相姦っぽい感情を持つ人や、虐待や性的暴行を受けた女の子。
それに加え、主人公が男か女かはっきりしない為、女の子から好かれたり、
男の子から好かれたり。いろいろ大変です。
卒業するために、保健室での「特別授業」を毎週受ける。この辺の描写も面白い。
詳しく言うとネタバレになるけど、
巧みな心理描写で読ませる側を退屈させない。
「特別授業とは何か」
「卒業とは何を指すのか」
「黒い鎧は一体何者なのか」
「黒い月とは何か」
謎が謎を呼び、読者は
「なんだこれ一体どういうことなんだ」
と思いながら読み進めることになると思います。
でも、心配はいりません。
伏線はきちんと回収され、ラストには
全ての謎が解き明かされます。
物語の結末に向かってどんどん謎が明かされ
収束していく、
そのカタルシスがすごく気持ちいいです。
【印象的な言葉の数々】
「ごめんなさい先生、私はどうしても自分を好きになることができませんでした」
「姉ちゃんに守られて ずっとずっと-… 死んだほうがマシだ」
「なりたい自分にはなれた?」
「あたしが本当に心底復讐を誓うのなら自分を傷つけてすべてものに打ち勝ちたいと願うのなら今幸せになるしかない」
「せめて真白くんは助けよう。真白くんだけでも卒業させよう」
ちなみに、私が一番好きな言葉はこれです。
「何もかも移り変わってしまう。
幸せも不幸せも、形をとどめることはできない。
あたしが本当に、心底復讐を誓うのなら、
自分を傷つけた全てのものに打ち勝ちたいと願うのなら、
今、幸せになるしかない。
全てを足元に踏み敷いて、そこから立ち去って、幸せになるしかないんだ。」
【絵柄の美麗さ】
とにかく絵がきれい。
繊細な絵で、小物や背景、表情等丁寧に描写されています。
サラサラの長い髪。ドレスにリボン。フリルに花。
なのに物語は残酷で、そのギャップが不思議な世界観を作り出しています。
【総評】
とにかく読むべき!
ストーリーや絵柄、伏線の回収など全てにおいて完成された物語です。
以前紹介した「フルーツバスケット」同様、
それぞれの登場人物は悩みを抱えています。
「卒業」という大きな目標はありますが、結局のところこの物語は
「自分との戦い」がテーマなのかな、と思います。
正直、「フルーツバスケット」と比べるとシビアで現実的な描写が多く、
読むのが辛い時もあります。
ただ、そこもこの作品の魅力です。
「少女漫画」ということで読まないのはもったいないので
ぜひ一度読んでみて下さいね。
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